向いてない子育て備忘録

どう考えても向いてない

わからないままに決めるほかない

本日、四月一〇日。

数日前から、立ち眩みと乗り物酔いの間にいるかのような気分の悪さが断続的に襲ってくるようになった。これが世にいうつわりなのだろうか。これ以上ひどくならないでいただきたい。

さて、土曜日の婦人科を避けて金曜日の診療を希望した私は、道中に気分が悪くならないことを祈りながら婦人科に向かった。平日日中はさすがに人もそう多くなく、待ち時間もほぼなかった。

内診台に上がって、内診を待つ。

前回、かなりグリグリされてしんどかったことから、おそらく今回もかなりグリグリされるんじゃないかと予想。心の準備を進めていた。

「あ、この子こないだも見えにくかった子ね!」

ともっとおじいちゃん先生の声が聞こえる。めっちゃ痛い。グリグリしないと見えないことを学習しているもっとおじいちゃん先生はマジで本当に容赦がない。子宮をガンガンに圧迫し、胎嚢を探す。それもそのはず、今日は心拍を確認しなければならない日だったのである。

前回のHCG検査で、数値が一万を超えてた私は、いい加減心拍が確認できなければならなかった。もっとおじいちゃん先生は心拍を確認すべく、ガンガン押してくる。超痛い。めっちゃ痛い。

どうやら、胎嚢は経腟エコーで見えずらい場所にあるらしい。あとからおじいちゃん先生に聞いたが、胎児の成長に支障があるということはないそうで、少し安心した。

「あった!」

まるで宝物を見つけた少年のようなもっとおじいちゃん先生の声。明らかに先週よりも大きくなった胎嚢の中に、ピコピコと写った心拍を確認。正直痛すぎて早く終わりにしてほしかったので、じっくり見ることはできなかったけれど、無事に成長してくれているようで一安心である。胎嚢の大きさも七週相当で問題もない。

来週にもう一度診療して、問題がなければ産院への紹介状を書いてくれるそうだ。産院を決めておいてね、と言われた。

 

産院を決める場合、自分の地元に住居を有していれば、自分が産まれた産院を選ぶこともあるのだろう。里帰りを考えている人もそうだ。

しかし私は現在地元を離れた場所に住んでいるし、里帰り出産も考えていない。よって、縁もゆかりも持たない土地で、同じ場所に住んでいる友人もいない状態で産院を探さなければならない。

一か八か、とでも言おうか。ネットの口コミだけを鵜呑みにすることは愚かだとは思うが、現状の私にはそれ以外に情報を収集する手段がない。いいらしいよ、よりも、ここがいやだった、という声を中心に収集し、自分が本当に嫌だと思う部分に対する不満ができるだけあがっていない病院にしようと思った。そして、結果的にその病院がよくても悪くても、仕方ない。こればかりは、実際に産んでみなければわかるまい。

それではここにしようか、と思い、分娩予約の状況をネットで確認すると、まだ11月のカレンダーも上がっておらず、とりあえず予定的には大丈夫そう。しかし、紹介状を書いてくれるということだったが、紹介状を書いてもらう前に産院に連絡をするべきものなのだろうか?事前に問い合わせをするべき?と首をひねる。明日電話でもして聞いてみようかとは思っているが、そのへんの手続きもまったく手探りである。

一人目の出産は当然だがみなさま初めてなわけで、どうやって出産まで恙なく事態を運んでいるのか教えていただきたいと思った。母子手帳もまだもらっていないが、来週あたりにもらいに行って来いといわれるだろうか。自治体によって違うというのも本当にやっかいで、できれば全国で統一していただきたい。

 

 

そんなわけで、産院選びに唸りながら、一週間を過ごす。

先週までの状況と一転、経過はいたって順調である。